星野リゾートが運営するホテル、ロテルド比叡にはアクティビティがあります。今回は2泊3日の宿泊だったのでいろんなアクティビティに参加できました。
●朝のおつとめ体験
比叡山の根本中堂で祈祷をしていただけます。通常、入場・祈祷していただくには、別途お金が必要になりますが、星野リゾートに宿泊していれば、おつとめ体験を申し込むだけで大丈夫です。(延暦寺会館に宿泊されている方もいらっしゃるようでした) 朝6時にホテル前に集合し、バスで移動。 5月のGWの時期でも朝の延暦寺はとても寒いです。上着やマフラーを持参されるのをおすすめします。お坊さんの所作を見ていると背筋がびしっと伸びます。
早朝で人が少なく、根本中堂の中をじっくり拝見することができた。ロウソクの火しかなく、暗闇の中でお坊さんがお経を唱えられている姿は迫力がありました。
比叡山の根本中堂は国宝に指定されています。 1200年前から灯り続けている不滅の法灯がありますが、もちろん、火自体は普通の火で1200年前の人も同じ火を見ていたのかと思うと、その普遍性に感心してしまいました。
●比叡山延暦寺 大書院見学とティーサロン
大書院は、比叡山延暦寺における迎賓館の役割を担っており、皇族や海外からの来賓が来られたときに宿泊・休憩される施設でもあります。一般公開していませんが、星野リゾート特典で見学することができました。2017年4月〜6月の期間限定公開だったので、現在は別のプログラムが用意されているようです。
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大書院は、通常非公開ですが、延暦寺職員の方のお話を聞きながら見学できる貴重な機会でした。話を聞くたびに驚くことが多く、昔の富裕層はすごいと何度思ったことか。柱や襖、天井など、とても見事なものでした。
天皇・皇后が訪問された時にお座りになられたお部屋の畳。割れ目をまたがれることがないよう、3畳分が1枚になっている大きな畳が敷かれていました。 [caption id="attachment_489" align="aligncenter" width="640"]
昭和3年(1928)に、昭和天皇の御大典記念と比叡山開創千百五十年の記念事業として、当時、煙草王として有名であった村井吉兵衛の東京赤坂山王台にあった京都大学名誉教授武田五一の設計になる邸宅を延暦寺の大書院として移築された。
参照: http://bokushinan.com/sketch/11_enryakuji
大豪邸の持ち主、村井吉兵衛さんは、1864年に生まれ、主にタバコの事業を成功させて村井財閥を創り上げましたが、戦争・恐慌などを経て、事業が成り立たなくなり、邸宅が売りに出していたそうです。京都市の円山公園の側にある「長楽館」も吉兵衛さんが建てたものです。大書院の襖にタバコの葉っぱが描かれていました。東京赤坂にあった豪邸が、比叡山の山頂まで運ばれ、完璧に移築されている姿を見ると、当時の技術力の高さに感心するばかりです。
ここでは、きれいなお庭を眺めながら発酵ほうじ茶とお菓子をいただきました。
●ワインテイスティング
ホテル内で行われる、ワインソムリエによるワイン講座。3種類のワインの年代を、見た目、香り、味で見分ける方法を教えてもらえます。お酒に弱い私は軽いワインが飲みやすいので、生まれたてのワインを選べばよいことがわかりました。安上がりです。
●スパ
ホテル内で比叡山の霊水を使ったスパを受けることができます。和漢ハーブエキスを使った、経絡に沿ったマッサージです。今まで受けたことのないマッサージ法で新鮮でした。連泊のお客様にと、首まであるシートマスクをプレゼントでいただきました。
さいごに
アクティビティは、上記以外にも用意されています。個人的に、坂本ケーブルで比叡山延暦寺のお膝元、坂本周辺を観光するのもよさそうでした。後で知ったのですが、このケーブルは日本一長いケーブルだそうです。帰宅する時に乗りましたが、たしかに長距離でした。ところどころ、織田信長が延暦寺を焼き討ちしたことを想起させるお地蔵さんなどあり、なんだかしみじみ。景色はとてもきれいでした。
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